この記事では、
- 「シンプリストになろうか迷っている。シンプリストになった人の体験談を聞きたい」
- 「シンプリストになった人は、どんなきっかけでシンプリストになったのかを知りたい」
という方に向けて、
- 私がシンプリストになった理由
- シンプリストになってどのように生活が変わったか
について、自分も同じように不安になったり挫折した経験を踏まえ、実体験ベースでお伝えします。

まるで1個上の先輩とサシ飲みに行ったかのように、「有益な情報が得られた」「心が少し軽くなった」「また明日から頑張ろう」、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。
1. 前提:ミニマリストとシンプリストの違い

「『ミニマリスト』はよく聞くけど『シンプリスト』という言葉は初めて知った」
「ミニマリストとシンプリストって何が違うの?」
と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで以下ではまず、ミニマリストとシンプリストの違い・言葉の定義を簡単にご説明いたします。
ミニマリストとは
ミニマリストとは、
- 所有する物の「量」を必要最小限にすることに重きを置く
- 必要最低限の生活に不要なものは、徹底的に排除をしていく
という考え方をする人のことを指します。
シンプリストとは
一方シンプリストとは、
- 自分にとって真に大切なもの、価値があるもの、癒やされるものなどであれば、生活に必要ないものでも所有をする
- 自分のお気に入りのもののみに囲まれた生活を送ることが目的
- 所有する物の「量」にこだわりはない
といった考え方をする人のことを指します。
「自分にとって真に大切なもの」のみを所有するようになると、必然と物の量が減ることが多く、それゆえに
- 「ミニマリスト」と「シンプリスト」の部屋の写真を見比べても、違いがわかりづらい。シンプリストの方がちょっと持っている物の量が多いくらい?
と「ミニマリストとシンプリストの違いがわかりづらい」と感じる人が続出するのだと考えられます。
また、「実は『シンプリスト』の考え方に近いが、世間へのウケやすさを重視して『ミニマリスト』を名乗っている」というパターンの人も多いため、さらに違いがわかりづらくなってしまっているのではないかと考えています。
個人的には、
- 最初から「物の量を減らすこと」を目的としているのが「ミニマリスト」
- 自分にとって大切なもののみ所有するようにしていたら、「結果的に」物の量が減っていた、というのが「シンプリスト」
のように違いをイメージするとわかりやすいかなと考えています。
私が目指しているのは、この「シンプリスト」の方になります。
2. 「ミニマリスト」ではなく「シンプリスト」を選んだ理由は?

以下では、私が「ミニマリスト」ではなく「シンプリスト」になることを選んだ理由はなんなのか、についてご紹介します。
目的が「自分にとって大切なもの」のみに囲まれた生活を送ることであったため
私が「物の量が少ないシンプルな暮らしを送る」ことの目的は、あくまで
- 「自分にとって不要なもの」に囲まれていた結果、気づいたら無意識に疲弊している、というのをやめるため
- 「自分にとって真に大切なものはなんなのか」を常に考えながら生きる癖をつけるため
です。
「たまにしか使わないもの」「生きる上で必要不可欠ではないもの」でも、例えばお気に入りの雑貨や観葉植物など、自分の人生を豊かにするために必要なものであれば、所有をしていたいと考えています。
物の数を減らすことにこだわりがあるわけではない
ミニマリストのような「ぎりぎりの極限まで物を減らしたい」「『◯個のものだけで生活』と物の数を基準にしたい」といった考えは、私にはありませんでした。
結果、私の考えに合っているのは「ミニマリスト」ではなく「シンプリスト」である、という結論に至りました。
3. シンプリストになる前の生活

私も最初から「シンプリスト」になることができていたわけではありません。むしろ「シンプリスト」になる前の生活は、今思うとそれはひどい有様でした。
以下、私がシンプリストになる前の生活がどのようなものだったのかをまずご紹介します。
①部屋がもので埋め尽くされていないと、不安だった
まず第一に、私の心の状態として
- 部屋の中が物で埋め尽くされていないと不安
- 物を持っていない、ということが不安・恥ずかしい
という気持ちが常に無意識化にありました。
子供の頃、つまり自分が「経済的自立」ができていなかった頃は、何か物を手に入れたいと思った際、親や周りの人を頼るしかありません。
しかし私の家庭はそう簡単に物をなんでも買ってくれる家ではなく、お小遣い制度もなかったため、欲しいと思ったものを簡単に手に入れることができない状態でした。
結果、思春期である中高生の頃
- 小学生の頃に買ってもらった服・靴を中学3年生になっても使わされている状態
- 世間で流行りの物を持つことができず友人の話についていけない
- 物を買って「失敗する」という経験を積むことができないため、せっかく買った持ち物もダサくなりがち
といった状態が続いていました。
その結果、
- なんでもいいから私も物を所有したい
- それがゴミであろうとなんであろうと、「私も物を持っているんだ」ということで気持ちを満たしたい
と考えるようになりました。
その思考の癖は、大学生になって一人暮らしを始め、バイトができるようになり、ある程度「自分で自由に使えるお金」が貯まった状態になったとしても、なかなか抜けることはありませんでした。
以下では、上記の結果、私の一人暮らしの部屋の状態がどのようなものになっていたかについて、いくつか事例をご紹介いたします。
②かわいいケーキやプリンのカップ・瓶を全て取っておく
スーパーのデザートコーナーや駅の週替わりのスイーツコーナーなどを見ているとたまに、
「ちょっと丈夫なプラスチックで作られている、かわいい容器に入ったプリン・ケーキ」などを見かけませんか?
誕生日やクリスマスなど、特別な日には私もそういったデザートを買うことがあるのですが、「シンプリスト」になる前の私は、
食べ終わった後に残った「かわいい容器」を全て洗って保管をし、何に使うでもなく部屋の中に放置をしていました。
③スーパーなどでもらったビニール袋・紙袋を全て取っておく
前述の「かわいい容器」については、100歩譲って、うまく飾ることができれば「おしゃれなインテリア」にならなくもないと言えます。
が、私は「かわいい容器」だけでなく、スーパーなどでもらった普通のビニール袋・紙袋についても、ことごとく全て保管をしていました。
ビニール袋については、ゴミ箱にかける袋などとして有効活用することができますが、
「ビニール袋を使う頻度<もらってくる頻度」となっていたため、明らかに使いきれない量のビニール袋が家の中に散乱している、という状態になっていました。
また紙袋に至っては、使用をする機会が全くなく、もらったものがただただ貯まるばかりでした。
今思うと、メルカリの商品を発送する際などに有効活用すれば良かったのですが、
「シンプリスト」になる前の私は、メルカリで発送するときはなぜか新しくメルカリ用に袋を買ってくるという謎行為をしていました。
④とにかく紙・書類が多い
中高生・大学生の期間は、「授業で紙が配られる」ということが多かったので、仕方がない部分もあったかもしれませんが、
それにしても私は、紙・書類を「整理」することができておらず、「授業で配られた資料」から「大切なことが書かれている郵便物」まで
「部屋に無造作にさまざまな資料が散乱している」という状態でした。
⑤着てない服、使っていないボロボロのタオルが大量に洋服ダンスの中にある
- もう明らかに今の自分の好みに合わない服
- 買って「失敗だったな」「着てみたらあんまり可愛くなかったな」と思った服
- 使い古してボロボロになっているため今は使っていないタオル
などが、いつまでも洋服ダンスの中に大量に入っており、場所を無駄に占領していました。
⑥賞味期限切れの食材が部屋の中に多くある
納豆・卵などの生鮮食品から、たまにしか使わない調味料、もったいなくて食べることができなかった美味しそうなお菓子・紅茶などまで、
「気づけば賞味期限が切れている」という食材が多くありました。
部屋の中に物が多いと、物の管理をしようにもキャパオーバーになってしまい、
結果前述のように
- 大切な郵便物も部屋のどこかに散乱している
- もったいないから今度食べようと思っていた美味しそうなお菓子の賞味期限が切れている
といったことが頻発していました。
⑦ゴミ箱・ゴミ袋が常にパンパン
部屋に物が多いと、「限界までパンパンになっているゴミ箱・ゴミ袋」の存在にもだんだん違和感を感じなくなってきます。
そのため「ゴミを定期的に捨てる」という習慣すらなくなり
- 「ゴミ袋がパンパンになるまで捨てなくていいや」
- 「もう一袋くらいパンパンなゴミ袋が部屋の中にあっても、まだ変じゃないな」
などというギリギリを攻める思考になっていました。
⑧結果、必然的に部屋の中の物の量が多くなるため、「これくらいなら汚してもいいか」とさらに物が散らかりやすくなる
部屋の中がすでに余計なもの・ゴミで満たされている状態のため、
「すでにこれくらい汚い部屋なんだし、さらにもう少し物の量が増えたり汚くなったりしても変わらないな」という思考になってしまい、
さらに余計なものやゴミが散乱をするようになる、という悪循環に陥っていました。
4. シンプリストになったきっかけ

さて、前述の通り今思うとかなりひどい部屋の状態で過ごしていた私ですが、
ここからは「いったいどのタイミングで」「なぜシンプリストになることができたのか」についてご紹介をいたします。
①社会人になってお金に余裕ができた
私がシンプリストになったのは、社会人になってからです。
社会人になって、手取り10数万〜20数万という、大学生の頃のバイト代とは比べ物にならない額が毎月安定して入ってくるようになり、
- ちょっと高い買い物でもそこまで気にせず自由に行うことができる
- ちょっといい値段がするご飯屋さんも、そこまで気にせず入ることができる
ようになり、「欲しいものは欲しいと思ったタイミングで自由に手に入れることができるんだ」という感覚を掴めるようになり、
心に余裕ができるようになったのが、まず大きいと考えています。
②夫がミニマリスト気質だった
私と夫は
- 大学3年生から大学4年生の卒業まで、約2年間の半同棲生活
- 社会人になってから、3年間の同棲生活
を経て結婚をしました。
(※私と夫の結婚までの流れについては、以下記事に別でまとめているため、ぜひ併せてご覧ください)



同棲をしていると、一緒に過ごす時間が必然と長くなるのですが、その夫が「スパスパ物を捨てていく、ミニマリスト気質」のタイプの人間で、私もそれにだんだん感化されていった、というのも大きいと思っています。
夫は私とは異なり
- 「かわいい容器」や「いらないビニール袋」を無駄に取っておくことはしない。即捨てる
- この服もういらないなと思ったものは即捨てる
- 書類はプリンターでスキャンしてスマホで管理できるようにする。スキャンし終わったものは即捨てる
ということができる人でした。
大学生の頃の私は、それでもまだ前述の通り物は捨てられなかったのですが、
「①社会人になってお金に余裕ができ」てからは、夫の断捨離の様子を見て
「断捨離って気持ちよさそうだな、ちょっと私もストレス発散がてら、いろいろ物を整理してみようかな」と思うことができるようになりました。
③自分にとって本当に大切だったものを、親に勝手に捨てられた経験
私が「本当に大切にしていたもの」の一つに「大学受験の際に使用していた参考書」があります。
それを大学4年生の頃、引っ越しのどさくさに紛れて、親に勝手に捨てられたという経験が、
私が「自分にとって本当に大切なものはなんなのか、私は何を所有するべきなのか」を考える大きな転機になりました。
大袈裟かもしれませんが、私にとって「大学受験の際に使用していた参考書」は「必死に努力した証・結晶」のようなもので、
たまにそれを見て「あの時の私はこんなに頑張っていたんだ、今の私も負けじと頑張らないと」と励まされるなどしていました。
それを勝手に捨てられたことで、
- 大切にしていた参考書はもう手元にないのに、
なぜ私は、参考書と比べると自分にとって全く価値のない、よくわからないビニール袋とかばかり手元に残しているんだろう。
と冷静になり、気づけば無心でどんどん物が捨てられるようになっていました。
④自分にとって特に大切ではなかったものが、夫に勝手に捨てられていた経験
前述の通り夫と私は、結婚に至るまで合計5年間の同棲をしていたわけですが、
シンプルに夫が、私の持ち物の量の多さに耐えられず、いらなそうな物をこっそり捨てていたことがあり、
その経験も、私が「自分にとって本当に大切なものはなんなのか、私は何を所有するべきなのか」を考える大きな転機になりました。
夫は、私が洗って放置していた「プリンやケーキのかわいい容器」をこっそり捨てていたのですが、
私はその容器が捨てられていたことに数ヶ月ほど気づかず、且つ捨てられていたと気づいた時も特にショックを受けることがなく、むしろ
- 捨てられたことに数ヶ月間気づかないレベルのどうでも良いものを、私は無駄に部屋の中にたくさん放置していたのか。(自分にとって本当に大切だった、大学受験時の参考書はもうこの世にないのに。)
と気づきを得ることができ、そこからは「プリンやケーキのかわいい容器」も臆せずどんどんスパスパ捨てることができるようになっていきました。
5. シンプリストになって良かったこと

ここからは、シンプリストになったことでどのように私の生活が良い方向に変わったのか、についてご紹介をいたします。
①「本当に自分にとって大切なものはなんなのか」を常に思考するようになった
買い物をする際などに「これを買うことで、これを部屋に置いておくことで、私の心は真に満たされるのか」を常に意識するようになったり、
定期的に部屋の中のものを断捨離することができるようになったことで
部屋の中のものの量が減っていき、「無駄なものに囲まれて、気づけば心が無意識に疲弊していた」ということが少なくなりました。
②部屋が整理されることで、心もスッキリした
よく「部屋の乱れは心の乱れ」というと思いますが、それは真理だと思っています。
部屋が散らかっていると、「シャキッと生きていこう」「テキパキ動こう」といった前向きな気持ちになりづらく、部屋のレベルに合わせた、怠惰な生活になりやすいと考えています。
しかし部屋が整理されていると、心がスッキリし、「だらだらせずに、時間を有効活用して何か生産的なことでもやってみたいな」など前向きな気持ちになりやすくなると感じています。
③お金の節約に繋がった
冷静に考えてみると、「自分にとって本当に大切なもの」というのは、そこまで多くこの世に存在しないことがわかります。
そのため買い物の量が少なくなり、必然的にお金の節約に繋がりました。
6. シンプリストになるにあたって参考にした書籍

シンプリストになるにあたり、「片付け・断捨離術」や「ミニマリスト・シンプリストのメリット」といった本についても何冊か読み漁りました。
以下では、その中で、私が特に役に立ったと思った本をご紹介します。
①手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択
この本で紹介されていた
- 捨てた後に「やっぱりこれ必要だった」と思ったものは、その時にもう一度買い直せばいい
- いらないものだけど、思い出があってなかなか捨てられないというものは、写真にとってから捨てればいい
といった考え方が、個人的には目から鱗でした。
実際私が断捨離する際は、いつも上記の本に記載されていたことを意識しながら断捨離を行っており、後悔のない、納得できる断捨離を行うことができています。
②マンガでわかる 片付太郎と汚部屋乱子のお片づけレッスン
この本では「片付けの手順」が順を追ってわかりやすく紹介されていました。
「なかなか部屋が片付けられない、つい部屋を散らかしてしまう」という私たちの気持ちに寄り添ってくれつつ、
「ここの場所から掃除を始めていくと達成感が得られて良い」など具体的な片付けのやり方を丁寧に教えてくれ、
「このやり方なら私も片付けを始められそう」と思いやすかった点が良かったです。
7. 最後に
私がシンプリストになって良かったことをまとめると
となります。

新しい物事にチャレンジするのは、誰だって勇気がいることです。
自分の実体験が、少しでも皆さんの心を軽くしたり、背中をそっと押すものになることができたら嬉しいです。
このサイトでは、後輩を応援したいという気持ちで、これからもさまざまな記事を執筆していきますので、ぜひご覧ください。

またこのブログでは、他にも暮らしについて記事を執筆していますので、ぜひ併せてご覧ください。