ベンチャー社員が教えるベンチャー企業に向かない人・活躍できる人の特徴10選!

この記事では、

  • 「自分がベンチャー企業に向いているのかわからない」
  • 「ベンチャー企業に入りたい/入社する予定だけど、やっていけるか不安」

という方に向けて、

  • ベンチャー企業に向いていない人の特徴
  • ベンチャー企業で活躍できる人・向いている人の特徴
  • ベンチャー企業で活躍するためにできること
  • ベンチャー企業への就活・転職を成功させるコツ

について、自分も同じように不安になったり挫折した経験を踏まえ、実体験ベースでお伝えします。

団長
団長

まるで1個上の先輩とサシ飲みに行ったかのように、「有益な情報が得られた」「心が少し軽くなった」「また明日から頑張ろう」、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。

1. ベンチャー企業に向いていない人の特徴5選

団長
団長

ベンチャー企業で働く前は、どんな雰囲気なのか、自分にできるのか、不安に感じますよね。
自分も入社前は不安がありましたが、実際に働いてみて、どんな人がベンチャー企業で働くのに、
向いていなさそうかが分かってきたので、特徴をお伝えします。

①細かい指示がないと行動できない

1から10まで教わらないと行動ができない場合、企業や上司からすると、教育コストが大きいと感じます。
全部丁寧に教えてもらわないと分からない!という人は、仕事を任せてもらいにくくなり、成果を出すことが難しくなってしまいます。

ベンチャー企業は人手も少なく、成長スピードも早いため、一番最初は1から10まで教えてもらう必要があるとしても、
教えてもらった内容を抽象化させて、応用できるような知識にして自分の中に蓄えておくことが重要となります。

②変化に抵抗を感じやすい

ベンチャー企業は、市場の変化に合わせて、経営方針や戦略を大きく変えることがあります。
方針転換はあるものだと割り切り、未来を見据えて行動していくという考え方ができないと、ついていくことができなくなってしまいます。

もちろん、自分の軸から経営方針が大きく外れた場合などは、企業と自分のお互いが目指す方向性が変わったんだなと捉えて、次の職場を探すという判断は合理的だと思います。

現状のやり方を変えたくない、今のままの方が楽でいい、そのような考え方ではベンチャー企業は生き残っていくことができないと考えた方が良いでしょう。

③保守的な考えが強い

ベンチャー企業は大手企業が動き出す前に、新たな領域へ参入して利益を獲得するという革新性が求められます。
多くの人から見ると、批判的にとらえられ得る行動だとしても、自分の行動を信じて前に進んでいく中では、
保守的な考えの強さは足手まといになってしまう可能性があります。

例えば、スティーブジョブズがAppleでシンプルさを追求しようとしたときに、中途半端に他の企業のやり方を真似したり、既存のスタイルにとらわれていたとしたら、こんなにも多くの人にAppleが支持されることはなく、他のスマートフォンと同程度で埋もれてしまっていたでしょう。

そのため、革新性が必要となるベンチャー企業では、保守的すぎる考えは一緒に働くメンバーにとって、プラマイゼロどころか、マイナスに働く要素になってしまいます。

また、意思決定で失敗しないように「注意深く慎重に、情報を網羅的に集めて」というスタンスも、スピード感が失われて、大手企業にあっという間に押しつぶされてしまうという結果になる可能性があるので、「仮説を立てて、必要な情報のみを集めて」意思決定していくというスピード感が重要となります。

④専門性に強いこだわりがある

「私、これだけがやりたいんです!」「これを極めたいです!」という専門性への強い希望は、
ベンチャー企業においては、その人の配置のしづらさにつながってきます。
ある程度、会社の規模が大きくなってくると、専門性を持っている方が成果が出やすくなるので、とても強みになる可能性があるのですが、ベンチャー企業では、人手が少なく協力して足りない部分を補っていく必要があるため、自分の業務範囲から少し広げた周辺領域までカバーできる人材が求められます。

⑤隠れた努力を評価されたい

ベンチャー企業は、企業が生き残るためにも成果を出すことがとても重要となるため、成果を出している人を評価します。
成果が出ていない人に対して、「君が陰で努力しているのを知っているよ」という優しさで評価をする余裕はありません。
そのため、目に見えた成果がなくても、「下積みの隠れた努力も評価してほしい」という場合は、余裕のある大手企業で長く勤める方が良いかもしれません。

2. ベンチャー企業で活躍できる人・向いている人の特徴5選

団長
団長

自分自身、ベンチャー企業で働いていて、法人営業からスタートし、新サービスの営業立ち上げ、新規事業の立ち上げ、アライアンスと様々なことを任せていただけるようになりました。他のメンバーでも活躍が目立つメンバーはどんな特徴があるのかをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
お伝えする特徴すべてを網羅するのは難しいので、自分に当てはまる特徴があるかを意識していただくのが良いと思います。

①主体性を持って行動をすることができる

達成したい目標が明確なときに、行動のやり方を教えてもらうまで待つのではなく、行動手順を自分なりに考えて、「こうやって進めていこうと思いますが、良いですか?」と確認をしに行けるくらい、主体性を持って行動をしていける人がベンチャー企業で活躍することができます。ある程度の仮説を持った状態でYes/Noを確認してくれる方が、上司は他のことに時間をかけることができます。

さらに活躍できる人は、目標を与えられるのではなく、会社が必要としているであろう目標の仮説も自ら設定して、目標のすり合わせから実施して行動する力を持っています。会社からすると、何か指示出さずとも勝手に成果を出してくれるため、教育コストがかからずより大きな権限を任せやすくなります。

②変化に柔軟に対応できる

経営方針が変化した際に、変化の背景をきちんと理解し、自分の中で腹落ちさせられることが変化の激しいベンチャー企業においては重要です。変化前の状態に固執せずに、すぐに前を向いて行動することで、変化に置いていかれることなく、むしろ推進していくことができます。

③革新思考が強いが保守思考とのバランスが取れている

ベンチャー企業は新たなことに取り組んでいくので、新たなことに対する好奇心や前向きさが重要です。
しかし、前向きに進むだけでは、リスクを見落としてしまう可能性もあるため、重要な部分ではきちんとリスク対策ができる保守的な要素も必要となります。ここでいう保守的な要素は常に発揮するものではなく、事業の成長スピードを鑑みて、「ここは押さえておかないとヤバい」というアンテナがバランスよく発揮されるものを意味していると考えてもらえると良いと思います。

④専門性や強みを一定持ちつつ、広い視野で周辺領域のカバーができる

特定の領域に自分の強みや専門性を持っていることは重要です。しかし、専門に特化しているのではなく、しっかりと周辺領域の知見もある人の方が人手が少ないベンチャー企業では求められます。

例でお伝えすると、営業の場合、インサイドセールスに自分の強みがありつつも、フィールドセールスもできたり、マーケティングにも知見があるようなイメージです。その場合、新たにマーケティングの専門性を持った人材を採用せずとも、軌道に乗るまでは少ないリソースでWebページを作ったり、イベントを開催してみるなど、どれが上手くいきそうかを検証をしてみることができます。そして、軌道に乗ったものに強みを持った人材を採用することで、採用ミスが起こらないようにできます。

ベンチャー企業では、1人の採用ミスが大きな痛手となることもあります。人件費はコストの中でも大きな割合を占めていることが多いため、採用ミスをしないためにも、逆に採用をせずとも企業運営を進めるためにも、幅広く知見のある・行動できる人材の方がベンチャー企業に求められる人材であるといえます。

⑤発信力や周囲を巻き込む力がある

自分がやっていることを発信する力や、必要となる知識を集めるために、周囲を巻き込む力も重要です。

何をやっているのかわからない人を評価することはできません。
そのため、「私はこんなことをしています!こんな成果を出しました!」というのを発信することで、
自分自身の存在価値を示すことができると、評価にもつながっていきます。

また、1人で進められる仕事の範囲は少ないと思うので、大きな仕事をこなすために、必要となるメンバーを集めて、プロジェクトをリードしながら、大きな仕事を成し遂げられるかも重要な要素となります。

大手企業は人に依存せずに、仕組みで成果が上がるようになっている場合もありますが、
ベンチャー企業では、1人1人の働き方が組織に与える影響が大きいため、
大きな成果を出すための試行錯誤や工夫、自分の成果をきちんと示すことが活躍のポイントになってきます。

3. ベンチャー企業で活躍するためにできること

団長
団長

もう既にベンチャー企業で働くことが決まっていたり、ベンチャー企業で働きたいと思っている方向けに、ベンチャー企業で活躍するためには、どうしたらいいのかについてもお伝えしようと思います。

①自分に求められている役割と成果を把握して、期待以上の成果を出す

最初に取り組むことは、求められている役割や期待を把握すること

入社をしたタイミングや考課を終えたタイミングなど、定期的に自分に何が求められているかをしっかりと会話して確認しておきましょう。会社側が思っていることと自分が思っていることに認識の齟齬が起きないように、役割や期待値を合意しておくことが重要です。

求められている役割や期待に応えるために、真面目に働く

求められている役割や期待が明確になったら、一生懸命働きましょう。ここで、期待値を大幅に下回ると、今後の長期的な評価にも影響してきます。

誰もやりたがらない、手の届いていない仕事を探して、追加で取り組んでみよう

求められている役割や期待以外の仕事もプラスアルファで取り組むことで、より会社にとってなくてはならない人材になることができます。また、プラスアルファで取り組む仕事のポイントは誰もやりたがらない、手の届いていない必要な仕事です。もう既に誰ががしっかりとやっている領域に手を出そうとすると、片手間のため逆に迷惑をかけてしまう可能性もあります。会社側もそこには人をアサインしているので、別の業務をやってほしいと感じるでしょう。

なぜ役割以上の仕事をわざわざやらなくてはいけないのか、と思う人もいるかもしれませんが、こういうところで、自分の仕事の幅を広げることで、今後のキャリアにおいてもカバーできる領域が広がり、よりどのベンチャー企業でも求められる人材になることができます。

②企業の課題を把握し、解決策を提案・実行する

課題を把握するために、社内の人と幅広くコミュニケーションをとる

会社が業績を上げるために、今何を解決しなくてはならないのかを把握しましょう。入社したては外部目線だからこそ感じる気づきを社内に提供することで喜ばれます。しかし、外部目線は内情を理解していないからこそ、言えることの可能性もあるので、内情がどうなっているのか、社内の色んな部署の人や色んな立場の人の話を聞くことで、何に困っているのかを明確にしていくと良いでしょう。

有効な解決策を提案するために、学習・情報収集をする

課題が明確になったら、その課題に対して有効な解決策を見つけるために、本や何かしらのコンテンツで学習したり、セミナーなどに参加して情報収集をしたりしましょう。会社の人が考えても解決できない課題だからこそ、解決するのは難しいので、いろいろと新たな気付きを与えられるような知識をインプットすることが重要です。

解決策の提案にとどまらず、実行・推進まで取り組もう

解決策が見つかったら、関係者に提案をしてみましょう。もし、筋のいい解決策であれば、関係者も「進めていこう!」と前向きな気持ちになるかもしれませんが、今ただでさえ忙しい中で「誰がそれやるの…?」という状態にもなりかねません。そのため、提案するだけではなく、実行・推進まで取り組むことによって、出来る限り周囲の業務負担を増やさずに課題を解決していきましょう。その結果として、視野を広げて物事を捉えられるようになり、会社にとっても必要な人材になることができます。

③社外とのネットワークを構築し、社内に還元する

リアルで新鮮な情報を手に入れる

最前線で業務をしている人達のリアルかつ新鮮な情報を手に入れるためには、社外とのつながりはとても重要です。自分の業務や業界に関わる内容のイベントやコミュニティに参加して、トレンドをいち早くキャッチアップしておきましょう。

社内に学びや情報をシェアする

イベントやコミュニティなど、社外の繋がりで得た学びや情報は社内にシェアしましょう。
そうすることにより、その人は積極的に情報収集をしているだけではなく、その内容を社内に取り入れてくれるため、外部からの情報の橋渡し役を担うことができます。

繋がりを仕事に活かせないか考えてみよう

また、社外の繋がりを仕事に活かせないかも常に意識してみましょう。
自分の場合は、本業でアライアンスをしていることもあり、一緒に新たな製品を作れないか?マーケティングにより双方の製品を市場へ認知拡大できないか?販売を推進していくことはできないか?などお互いがWin-Winになる形で仕事に繋げることはできないかを考えています。営業の場合も同じで、悩みを聞き出すことにより、自社の製品が役に立てないか?最近こんな悩みを聞いた知り合いはいないか?など考えることは可能です。しかし、ここで重要なのが、自分だけに利益があるような仕事にならないようにすることです。相手にとって利益になるのかも考えて、一緒に仕事をすることを考えましょう。

4. ベンチャー企業への就活・転職を成功させるコツ

団長
団長

ベンチャー企業で働くか迷っている方向けに、ベンチャー企業への就活・転職を成功させるコツをお伝えできればと思います。入社後すぐに失敗した…とならないように、焦らずにしっかりと考えて、企業選びをしていきましょう。

①どんな生活がしたいのかを書き出す

まずは、自分自身を理解することが重要です。「現在、どんな生活ができたらいいのか?」「5年後、10年後、20年後はどうか?」を考えることによって、働くときに必要となる要素が見えてきます。ここでは、具体的であればあるほど、明確に必要となる要素が分かってくるので、納得度の高い状態で企業選びをすることができるようになります。

②企業選びの軸を書き出す

どんな要素が自分にとって企業を選ぶ決め手になるかを書き出してみましょう。
自分の場合は、以下のように書き出しました。

  • 職種
  • 事業領域
  • サービス提供形態
  • toB?toC?
  • 年収
  • 市場の成長性
  • 評価基準
  • 組織の経験値

その他にも休日の日数や、福利厚生など、自分の決め手となる要素を書き出すことが重要です。

③軸の優先順位をつける

書き出した軸の優先順位を決めましょう。まずはざっくりと3段階でA,B,Cなどでつけてから、その中でどの項目の優先順位が高いか低いかを考えていくと考えやすいと思います。

自分の場合は、以下のようにしました。

  • 重要度:高い(A)
    • 職種
    • 事業領域
    • 市場の成長性 (Aの3つの中でも最も重要そう)
  • 重要度:中(B)
    • toB?toC?
    • 年収(Bの3つの中でも最も重要そう)
    • 組織の経験値
  • 重要度:低い(C)
    • 評価基準(Cの2つの中だったらこちらの方が重要そう)
    • サービス提供形態

自分の理想の生活が具体的になっていると、優先順位も明確になってくると思います。すべてを叶える求人を探す時間はないので、メリハリをつけて行動していきましょう。現状を変えるためには、悩んでいるよりも行動をした方が結果は出やすいです。

④それぞれの企業の評価をつける

現在悩んでいる求人がいくつかあるのであれば、その求人を優先順位をつけた軸に照らし合わせてみましょう。もし現職で働いている人は、今の職場と比べることを忘れないようにしてください。見比べることによって、迷いがなくなったり、軸の優先順位が変わるようであれば、変えてみたり試行錯誤しながら、自分が求める企業を選ぶようにしましょう。

そうすれば、入社後も納得度の高い状態で働くことができます。就職/転職活動には、上下関係はないと思います。
周囲と比較せずに、自分が納得できる生き方を選ぶことが人生の充実感にも繋がってきます。

5. 最後に

ベンチャー企業に向かない人・活躍できる人の特徴をまとめると、

  • ベンチャー企業に向いていない人は、以下のような特徴があります。
    • 細かい指示がないと行動できない
    • 変化に抵抗を感じやすい
    • 保守的な考えが強い
    • 専門性に強いこだわりがある
    • 隠れた努力を評価されたい
  • 反対にベンチャー企業で活躍できる人は、以下のような特徴があります。
    • 主体性を持って行動をすることができる
    • 変化に柔軟に対応できる
    • 革新思考が強いが保守思考とのバランスが取れている
    • 専門性や強みを一定持ちつつ、広い視野で周辺領域のカバーができる
    • 発信力や周囲を巻き込む力がある

となります。

団長
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新しい物事にチャレンジするのは、誰だって勇気がいることです。
自分の実体験が、少しでも皆さんの心を軽くしたり、背中をそっと押すものになることができたら嬉しいです。

このサイトでは、後輩を応援したいという気持ちで、これからもさまざまな記事を執筆していきますので、ぜひご覧ください。

わたしたちについて

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