この記事では、
- ベンチャー企業に入社しようか迷っている
- ベンチャー企業が悪く言われる理由を知っておきたい
という方に向けて、
- ベンチャー企業が気持ち悪いと言われる理由
- ベンチャー企業で働く人は意識が高いのか
- ベンチャー企業を選ぶ場合の注意点
- ベンチャー企業で働いて感じたこと
- ベンチャー企業の探し方
について、自分も同じように不安になった経験や働いてみた経験を踏まえ、実体験ベースでお伝えします。

まるで1個上の先輩とサシ飲みに行ったかのように、「有益な情報が得られた」「心が少し軽くなった」「また明日から頑張ろう」、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。
1. ベンチャー企業が気持ち悪いと言われる理由を考察してみた

もしベンチャー企業への就職を考えているときに、「ベンチャー企業は気持ち悪い」なんてことを言われたら、
とても不安になりますよね。自分自身ベンチャー企業で働いていますが、まずは一般的になぜベンチャー企業が気持ち悪いと言われるのか考察してみましたので、お伝えできればと思います。
①宗教的なほど会社に対する思いが強い
前提として、ベンチャー企業は、大手企業が参入していない領域で、市場に対して新たな挑戦を仕掛けることが多いです。
これまで当たり前だと思っていた考え方とは違ったやり方で市場に参入していき、認知拡大を図っていくため、尖ったメッセージを発信することが多くなりがちです。
また、多くの会社は「ミッション・ビジョン・バリュー」を持っています。
どんな世界を理想として、どんな組織文化が良いと定義するかは、
会社によって変わるというのを理解しておくことが重要です。
そのうえで、なぜ宗教的なほど会社に対する思いが強くなるのかについて説明します。
大手企業ではなく、ベンチャー企業に入社を決める人は、あえてベンチャー企業を選ぶくらいなので、
その会社が目指す世界や展開する事業に強く共感して入社を決めることが多いです。
また、企業からすると、「ミッション・ビジョン・バリュー」への共感は、会社への強い求心力とスムーズな組織運営が実現できるようになります。そのため、ベンチャー企業が大きく成長するにあたり、採用時にもとても重要視される要素となります。
この「ミッション・ビジョン・バリュー」への共感を重視する傾向があることにより、ベンチャー企業は周囲から見ると、「宗教的なほど会社に対する思いが強い人が働いている」という印象になるんだと思います。
②熱量や意識が高い人がいる
ベンチャー企業は仕事が好きもしくは仕事に対して前向きな気持ちを持っている人が一定数存在しています。
理由としては、スキルアップをするために、ベンチャー企業への入社を選んでいたり、
前述したその企業の目指す姿を実現したいという気持ちを強く持って働いていたりする人が多いためです。
この熱量が自分の仕事に対する姿勢に向いているのであれば良いですが、
周囲にまでこの熱量を強制するような発言や行動があると、周囲から見たときに冷めてしまい、
気持ち悪いと言われることに繋がってしまっているのではないかと思います。
③陽キャっぽい
プライベートでも仕事仲間と一緒にキャンプに行ったりBBQに行ったりと活発な人が多い印象があると思います。
自分自身、プライベートでは職場の人とはあまり関わりたくないタイプなので、そのようなイベントには参加しませんが、
会社で仲の良い人たちで企画しているケースはあります。
職場の中に、結婚している人や子育てをしている人がどのくらいいるのかによって、このようなイベントがあるかどうかは変わってくると思います。自分の会社では、ベンチャー企業の中でも平均年齢が少し高めなので、家族がいる人も多く、イベントごとは休日に行われることはほとんどなく、部署での飲み会も、みんなでランチを食べるという形式を取ったりするなど、プライベートになるべく影響が出ないように工夫しています。
20代前半の方々が多い会社などは、大学のサークルの延長のような形で、プライベートと仕事の境目なく、職場の人と付き合うことが多くなる可能性があるため、陽キャのような印象があるのかもしれません。
2. ベンチャー企業で働く人は意識が高いのか

ベンチャー企業で働くと言うと、「意識高いね~」と言われたりすることもあると思います。
ベンチャー企業で働く人が意識が高いと「自分はついていけないかもしれない…」と不安になることもあるかもしれませんが、実際働いていて感じる目線をお伝えできればと思います。
そもそも意識が高いとは?
「意識が高い」という言葉の意味を検索すると、以下のように表現されています。
常に向上や成長を目指し、それに資するさまざまな事柄に深く注意を払っている様子などを指して用いられる表現。
Weblio辞書:実用日本語表現辞典(2012年11月18日更新)
これだけ読むと、良いことを表している感じがしますが、マイナス表現として捉えられるのは、
「意識が高い系」と言われる人です。
言っていることや行動自体は素晴らしいのだけれど、周囲の人に「表面的で中身が伴っていない」と感じさせてしまう人のこと
セキララ★ゼクシィ,”意識高い系あるある!言葉の意味や意識が高い人との違いも解説”,https://zexy.net/contents/lovenews/article.php?d=20220912
中身が伴っていないと感じる場合に、マイナス表現として捉えられるため、
言葉だけでなく、その言葉の裏側にある考えや行動による成果や過程を示すことが重要です。
では、ベンチャー企業で働く人は意識が高いのかというと、
思っているほど意識が高い人ばかりではない
意識が高いの定義を参考にすると、「常に向上や成長を目指し」ている人は、そこまで多くありません。
ベンチャー企業でも、生活のためになんとなく仕事をしている人もいますし、楽に働きたいという人もいます。
ベンチャー企業の中には、採用基準や評価基準を厳しく設けることで、
意識が高い人が集まりやすくしている会社もあります。
そのため、ベンチャー企業で働いているからといって、
一概に意識が高いわけではないというのを認識していただくのが良いと思います。
職場を問わず、20代や30代は意識が高いマインドの人は多くなってきている
具体的な統計データがあるわけではありませんが、今後のキャリア形成を考えていくうえで、
終身雇用の崩壊や激しい市場変化など、会社に身を預けることがリスクとなる時代になってきているため、
スキルアップしていかないと、今後のキャリアで生き残っていくことができないと感じている人が多い印象です。
そのため、大手企業やベンチャー企業を問わずに、副業や転職を通じて、
自身のスキルアップ、年収アップを図っていきたいという気持ちから、
仕事を積極的に取り組んだり、業務に関連する勉強に励んだりする人が多くなっていると思います。
3. ベンチャー企業を選ぶときの3つの注意点

ベンチャー企業への就職を考えている場合、注意しておいた方が良いと思う点をまとめましたので、ぜひ確認してみてください。入社してから、「ベンチャー企業なんてやめておけば良かった…」と思わないようにするためにも、次の3つのポイントを押さえておいていただくと良いと思います。
①どんな人が向いているのか、向いていないのかを把握する
そもそも、自分がベンチャー企業に向いているのか、向いていないのかを理解しておきましょう。
ベンチャー企業で働くのに、向いている人と向いていない人の一例をご紹介します。
- 向いている人の例
- 主体性を持って行動することができる
- 変化に柔軟に対応できる など
- 向いていない人の例
- 細かい指示がないと行動できない
- 変化に抵抗を感じやすい など
その他にも、こんな人が向いている、向いていないという内容とどんな人が活躍するのかについて、以下の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
②企業や事業に対する理解を深める
ベンチャー企業は大手企業に比べると、経営資金の余裕や事業の規模も小さくなりがちなため、
その会社の将来性について、完璧には見抜けないとしても、ある程度は予測をしておくことが重要です。
- ビジネスモデル
- 市場性
- 社員の口コミ
最近では、ITのベンチャー企業が増えていますが、ITベンチャー企業が「やめとけ」と言われる理由や実際に入社して感じたことなどについて、まとめた記事も書いていますので、ベンチャー企業の中でもITに関わる分野に携わりたいと考えている方は、就職・転職前に一度読んでみることをおススメします。
③デメリットを把握しておく
ベンチャー企業は、以下のようなデメリットがある可能性があるため、自分の中で許容できるのかどうかをしっかりと認識しておく必要があります。
- 収入が低い可能性がある
- 教育体制が整っていない可能性がある
- ハードワークになる可能性がある
大手企業と比べると、ビジネス規模も小さいため、従業員へ還元できる報酬も少ない可能性があります。
実際の収入が知りたい方は、以下の記事でまとめていますので、ぜひこちらも読んでみてください。
4. ベンチャー企業で働いて感じたこと
自分は大手企業ではなく、あえてベンチャー企業への入社を選びました。
なぜベンチャー企業を選んだのか、実際に働いてみて感じたメリットやデメリットについて、
以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひ読んでみてください。
5. ベンチャー企業の探し方

名前も知らないベンチャー企業は、山ほどあり、すべての企業と出会うことはできません。
そのため、効率的に良い企業を見つけるための方法をお伝えできればと思います。
おすすめの探し方
新卒の場合と中途の場合で、少し変わってくると思うので、分けてお伝えします。
新卒でベンチャー企業を探すときのおすすめの探し方は以下の記事で書いているので、こちらをご確認ください。
中途については、新卒と同じように探すこともできるのですが、追加でおすすめの探し方があります。
以下のようなキャリアSNSに自分のやってきたことを登録することで、スカウトをもらえる可能性があります。
- YOUTRUST:https://lp.youtrust.jp/
- Wantedly:https://www.wantedly.com/
- Eight:https://8card.net/
- LinkedIn:https://jp.linkedin.com/
特に自分のおすすめは「YOUTRUST」です。
とても使いやすく、初心者でも始めやすいサービスだと思います。
転職を考えている業界や職種のコミュニティやイベントに参加することで、
新たな企業との出会いや業界内でどの企業がどのように見られているのかを情報収集することができます。
このようなコミュニティやイベントでの繋がりは、短期的には実を結ばなくとも、
長期的にはとても良い人脈として役に立ってきます。
実際、自分はコミュニティやイベントに参加することで、転職の声をかけられたり、本業に活かしたりなど、
様々な形で繋がりをキャリアに活かすことができています。
6. 最後に
ベンチャー企業は意識が高いのか、なぜ気持ち悪いと言われるのかをまとめると
- 会社への思いが強いことから周囲からは宗教のように見えてしまうことがある
- 熱量と意識が高さを周囲に押し付けてしまうと、温度差を感じてしまうことがある
- 平均年齢が若い企業では、仕事とプライベートが混同しやすい
- 「ベンチャー企業=意識が高い」ではなく、20代や30代の若い世代で意識の高い人が増えており、そのような人がベンチャー企業に入社する傾向がある
となります。

新しい物事にチャレンジするのは、誰だって勇気がいることです。
自分の実体験が、少しでも皆さんの心を軽くしたり、背中をそっと押すものになることができたら嬉しいです。
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またこのブログでは、他にもキャリアについて記事を執筆していますので、ぜひ併せてご覧ください。