この記事では、
- スタートアップやベンチャー企業で副業をしてみたいけど、自分にできるか不安
- スタートアップやベンチャー企業をどのように探したらいいのかわからない
という方に向けて、
- スタートアップやベンチャー企業で働くメリットとデメリット、注意点
- スタートアップやベンチャー企業の探し方
について、自分も同じように不安になったり挫折した経験を踏まえ、実体験ベースでお伝えします。

まるで1個上の先輩とサシ飲みに行ったかのように、「有益な情報が得られた」「心が少し軽くなった」「また明日から頑張ろう」、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。
1. スタートアップ・ベンチャーでの副業を選んだ理由・目的

はじめに、スタートアップ・ベンチャーで副業をすることを選んだ理由をお伝えします。
副業に興味を持ったときに、1つの選択としてスタートアップ・ベンチャーで
働いている人の話を聞いたことがあるなと思い出してくれると嬉しいです。
インプットした学びをすぐにアウトプットできる環境が欲しかった
自分は、新卒1年目のときに、スタートアップでの副業を始めました。
本業の会社は、ワークライフバランスが重要視されている会社のため、残業時間は少なく、
業務時間外の時間は、業務に関連する勉強やビジネススキルを高めるための学習をして過ごしていました。
インプット量が増えてくると、学んだことをアウトプットしたいという気持ちが高まってくるのですが、
本業ではアウトプットできる範囲が限られており、自分自身物足りなさを感じていました。
そのため、インプットした学びをどんどんアウトプットできるような実践機会が豊富な場所はどこだろうと考えたときに、
スタートアップ・ベンチャーで働くという選択肢が思い浮かびました。
ここで転職という選択ではなく、なぜ副業を選んだのかというと、
本業は自分の目指すビジョンと重なる部分が多く、この会社に貢献したいという気持ちは強くあったことから、
副業でスキルアップして本業の成果も高めようと考えました。
制限がないくらい行動できる環境を探していた
たくさんのアウトプットを出すことによって、成長していきたいと思っていたので、
自分が働ける限りは働こうという働き方ができるスタートアップはとてもマッチしていると思いました。
かといって、本業との兼ね合いもあるので、キャパオーバーにはならないように、
契約時間には余裕を持たせていましたが、働けば働くほど目に見えて企業も自分も成長していける環境は、
成長実感を得ながら働けるという意味でも、やりがいを持って取り組むことができる副業の1つだと思います。
すぐにお金を稼ぐため
自分は、経済的自立を目標にしていたものの、新卒1年目のときは収入が少ないため、投資信託へ回せるお金が少ないことにもどかしさを感じていました。短期で成果を求めるものではないことは理解しつつも、経済的自立に向けて投資金額を増やすために、すぐに収入が欲しいという気持ちでいました。
副業というと、ブログ運営など、長期的に資産として積み上げていくタイプの副業もあるのですが、
自分の場合は、まずは副業でお金を得るという経験を積んでみるという意味でも、
企業で働くことによる副業という選択をしました。
2. スタートアップ・ベンチャーで副業をして感じたメリット

スタートアップ・ベンチャーで実際に副業をしてみて、感じたメリットをお伝えします。
個人で副業に取り組むのとは、違ったメリットがあると感じたので、
そのような部分もぜひ選択する際の参考にしてみてください。
スキルアップができる
スタートアップ・ベンチャーで働く大きなメリットは、スキルアップだと思います。
なぜスキルアップができるのかについて、3つほど理由を説明しますね。
スタートアップ・ベンチャーは、会社の存続と勢いのある成長のために、必死に働かなくてはいけないという状態にあります。そのため、常に考えながら実行して軌道修正していくという働き方で、止まっている時間はないくらいアクションをしていけることから、思考と実行のサイクルを多く経験することができ、スキルアップに大きくつながってきます。
自分の場合は、人の稼働時間あたりで収益が伸びるビジネスモデルの企業で採用を任されていました。
自分が採用をすれば事業は成長する、採用をできないと事業が停滞するという状況になる、アウトプットがとても重要なポジションであったことから、思いつく限りの様々な方法で採用をできるように働きかけをして、上手くいきそうなものにフォーカスをするという流れで常に働き続けるというイメージでした。
実際は常に働き続けているわけではないのですが、あれもこれもとやった方が良いことがどんどん思い浮かんでくるので、
手を動かしていない時間も頭は働かせている状態でした。
契約内容によって多少の差はあるかもしれませんが、本業とは別の環境に所属して働くことにより、
職種、業務内容、業務の幅など様々な面で新たな領域での経験を積むことができます。
また、制度や運用含め、何も整っていない状態であると思っていただけると良いのですが、
気が付いた人が上手くサポートして作っていくことで組織運営が進んでいくという面もあるため、
実際には契約内容の範囲よりも幅広い業務を任せてもらえる可能性があります。
自分の場合は、本業で営業をしていたため、外部との折衝ができるというスキルを活かして、
採用担当者として、人材紹介会社とのリレーション構築や紹介数増加に向けた提案やコミュニケーションを行っていました。
新規開拓から採用のオペレーション設計、システム導入、入社後のオンボーディングなど全体設計を通じて、一連の流れの理解を深めることができました。
職種は違えど、共通のスキルを活かして働くというところから、最終的には自分のキャリアの幅を広げることにつながったと感じています。
スタートアップ・ベンチャーは、会社の規模が小さいため、比較的全体を見渡して仕事をすることができます。
少ない人数でお互いの業務領域がうまく連携できるようにコミュニケーションをとっていくため、
周辺領域の動きまで見えてきやすく、事業全体の動きに対する理解度が深まります。
実際に自分が副業で参画したスタートアップは、役員2名、正社員0名、業務委託10名弱くらいから、役員2名、正社員5名、業務委託40名超という変化を経験したので、その過程でどのように変わっていくのか、組織として作られていくのかも目の当たりにして、自分自身の仕事に対して広い視野から物事を捉えられるようになったと感じています。
働いた分だけ収入が増える
企業と契約して働くということは、労働に対する報酬をいただく形となります。
ここが個人で始めるブログ運営などとは違って、働いたけれども報酬がないというリスクがない(もしくは極めて低い)というのが大きなメリットになる部分だと思います。
実際に自分は、働いた時間によって、月に5万円~10万円をいただいていたので、
副業だけれども、安定した収入を確保できるというのは、
副業をスタートするうえでは、とても精神的な負担も少なくなるのかなと思います。
3. スタートアップ・ベンチャーで副業をして感じたデメリット・注意点

スタートアップ・ベンチャーで副業をする際のデメリットや注意点をお伝えします。
「こんな人にはおすすめしない」という部分もお伝えできればと思います。
経験値が少ないと、インプット量が少なくなった結果、成果が出にくくなる
成果を出すためには、これまでの自分の経験値や学習などの武器が必要となります。
しかし、スタートアップ・ベンチャーにおいて、求められる成果が高くなるにつれて、
これまでの経験や学習した内容だけでは成果を出し切れなくなる場面がくると思います。
大量のアウトプットが求められる環境の中で、成果を出すために新たなインプットをしていくのは、とても難しいことです。
自分自身も、伸び悩みを感じたタイミングで適切なフィードバックをもらい、
そこからさらにもう1段階成長して、成果を上げられるということはありましたが、
スタートアップ・ベンチャーには育成をする余裕はないので、基本的には自分自身の力でスキルを高めていく必要があります。
そのため、次のようなポイントを押さえておくことで、成果が出ない状況にならないようにしておくようにしましょう。
収入を得るのに、労働集約型になりやすい
スタートアップ・ベンチャーでの副業は、ブログやYoutube運営などのコンテンツが蓄積されていくタイプの副業とは違い、収入を得るための方法は労働集約型となります。
そのため、働けば収入を得られるものの、働かなくなったら収入が得られなくなるため、自分がどれだけ継続して働くことができるかがカギとなってきます。
自分の場合は、仕事量によって多い時は契約時間を増やしたり、減らしたりしていました。
実際の報酬としては、仕事量が少ない月で5万円くらい、多い月では10万円を超えるなど、
契約時間は倍近く変動しながら調整をしていました。
本業以外に追加して働く時間を設けることにより、体調を崩してしまっては元も子もありません。
制度やルールは基本的に整備されていない
スタートアップ・ベンチャーは、会社として生き残るために、売上に影響する部分の意識の比重が高くなります。
そのため、働き方に関する制度面やルールは、後回しになりがちです。
自分が働いていたスタートアップも、はじめは最低限コミュニケーションが取れて、情報共有ができるくらいで仕事が回っていました。
しかし、メンバーが増えてくると、バックオフィス専門の人がジョインし、これまで経営陣が片手間で作業をしていた管理などをすべて巻きとり、整備していってくれました。
ここで、すべてが整備されるかというよりは、働くメンバーの業務影響が大きいところから優先的に対応していくため、
細かなルールなどはまだ設けられておらず、属人化した状態になっています。
この整備にあたっても、何かトラブルが起こってから対応するというケースもあるので、
事業部側がバックオフィスとコミュニケーションをとりながら、一緒に整備していくというケースも多々あります。
そのため、あるものに乗っかるという考えではなく、すべてを自分たちで作っていく必要があるという気持ちがスタートアップ・ベンチャーにおいて、重要な考え方になってきます。
4. スタートアップ・ベンチャー副業の探し方

これまでお伝えした内容を踏まえて、スタートアップ・ベンチャーで副業をしたいという人向けに
自分がどのように副業を探したのかをお伝えします。
色々な方法がある中の1つとして参考になればうれしいです。
副業アプリに登録する
副業アプリとは、副業の求人を掲載しているアプリや、副業のスカウトがもらえるアプリのことを指しています。
自分のおすすめの副業アプリは、YOUTRUSTと複業クラウドです。
自分はこの2つで副業を開始しました。
どちらもスタートアップ・ベンチャーの求人が多いのが特徴で、
特にYOUTRUSTは、求人企業で働く人々の日常の発信も見ることができるので、
その企業がどんな雰囲気なのかを知ることもできます。
カジュアル面談という形で、会社に対する理解を深めてから、選考に進むという企業もあるので、
SNSの延長として気軽にサービスを始めることができます。
イベントに参加する
副業に特化したイベントを探すのは難しいですが、
キャリアという大きな軸でのイベントやスタートアップイベントなどがあるため、
そのようなイベントに参加をして、企業との出会いを見つけることもおすすめです。
開催終了しているものもありますが、以下のようなイベントを参考にするのが良いと思います。

https://lp.youtrust.jp/ctbf2024

https://lp-a.youtrust.jp/gmt2025/
ベンチャーキャピタルの出資先から探す
スタートアップ・ベンチャーは、まだまだ有名ではない小さな企業が多いので、探すのはとても大変だと思います。
そのため、ベンチャーキャピタルの出資先を見て、興味のありそうな企業があれば、HPを覗いて、
求人を出していないか?などを見てみることをおすすめします。
ベンチャーキャピタルを一部ご紹介しますので、

https://www.jafco.co.jp/portfolio

https://dawn-capital.vc/portfolio
他にもたくさんのベンチャーキャピタルがあるので、ぜひ検索してみてください。
5. 最後に
スタートアップ・ベンチャーで副業をするメリットとデメリットをまとめると、
- メリットは、スキルアップ機会と労働が報酬に直結する点
- デメリットは、労働集約型になりやすい点と環境が整備されていない点
となります。

新しい物事にチャレンジするのは、誰だって勇気がいることです。
自分の実体験が、少しでも皆さんの心を軽くしたり、背中をそっと押すものになることができたら嬉しいです。
このサイトでは、後輩を応援したいという気持ちで、
これからもさまざまな記事を執筆していきますので、ぜひご覧ください。

またこのブログでは、他にも副業について記事を執筆していますので、ぜひ併せてご覧ください。