この記事では、
- 「20代を無難に生きるな」の本ではどんな内容が読めるのかを知りたい
- 自分はこの本を読むべきなのか知りたい
という方に向けて、
- 本の要約
- 実際に自分が抱いた感想
についてお伝えします。

まるで1個上の先輩とサシ飲みに行ったかのように、「有益な情報が得られた」「心が少し軽くなった」「また明日から頑張ろう」、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。
書籍の基本情報
【本のタイトル】
20代を無難に生きるな
【著者】
永松 茂久
【発売日】
2020/5/29
【目次】
- 第1章 20代はもっと尖がれ
- (20代は、多くの同世代がやらないことをやれ;20代が陥りやすい「思考停止」という罠 ほか)
- 第2章 20代のうちに“いい人”は卒業しなさい
- (20代のうちから、まわりを見ないと手を挙げられない人間になるな;20代のうちに「自分から仕掛ける力」を身につける ほか)
- 第3章 必ず伸びる20代の学び方
- (20代のうちに、いろいろな人の「在り方」を学ぶ;20代は上司から学べることがたくさんある ほか)
- 第4章 20代で身につけておきたい「人から可愛がられる力」
- (20代は、とにかく年上に可愛がられる人になれ;できる20代は、こうして年上を動かす ほか)
- 最終章 20代を無難に生きるな
- (20代は、逃げ出したくなるようなことがあって当たり前;チャレンジしている20代には「成長」と「成功」しかない ほか)
第1章:20代はもっと尖れ
第1章の要約
- 周りにとらわれず意思を持って、同世代がやらないことをやれ
年長者のなかに積極的に飛び込み、周りがやっていないからこそ、チャンスだと思って行動する。
わざわざ周りを見て歩調を合わせる必要はなく、粗削りでもいいから自分の意思を持ってどんどん行動すればいい。 - 思考を停止するな
便利な時代になったからこそ、思考力が低下してしまっている。
様々な情報が飛び交う時代だからこそ、情報にのまれず、自分の意思を持って行動する。 - 周囲に流されるな
常識と言われることに対して、「本当にそうなのか?」と疑問を持ちながら観察する習慣を持つ。
何に対しても自分の意見を持つことが重要。結果として、周囲と同じになるのはOK。 - 自分なりのセオリーをつくれ
書籍で書かれているものや著名人が口にする成功談は、あくまでその人たちにとっての成功法であり、自分にマッチするかはわからない。
そのため、自分なりの成功法を持つことで、自信になる。- 著者が考える、人生がうまくいく3つ秘訣
(1)学んだことをすぐに行動に移し、検証する
(2)あきらめが悪い
(3)変にカッコつけない
- 著者が考える、人生がうまくいく3つ秘訣
- 正解を求めるな
教育の過程において、「問に対する答えは何か?」と考える癖がついてしまっている。
正解を答えなければならないと考えるのではなく、自分の願望に沿った考え・行動をすればいい。
やらずに後悔するのではなく、やって次に活かせばいい。 - 根拠のない自信を持て
始める前に根拠を探したって見つからないから、やってみればいい。
やる前に大きく宣言してみて、高いハードルを乗り越えることで自信がつくようになる。
たとえできなかったとしても、まだまだこれからの人生なのでやり直しはいくらでもできるし、成長の糧となればそれでいい。 - とりあえず言ってみる
手を挙げて、上司や相手に希望を言うことに遠慮は要らない。
意思決定をするのは上司や相手だから。言わなければ、相手には伝わらないし、積極的に何度も手を挙げる人には自然と良い運は巡ってくる。打席に立つ回数を増やせるようにしよう。
また、とりあえず言ってみるとは言え、伝え方を学ぶことも重要である。実力があるのに、伝え方が悪くて伝わらないなんて、もったいないことにならないようにするために。
日頃から、自分が役に立てることを探して立候補していこう。 - どんどん打席に立とう
1発目から成功させられる人なんて、ほとんどいない。
誰だって、最初は失敗だらけだったということを考えれば、いかに早い段階で失敗を経験して、改善の回数を重ねられるかが、今後の成功確率を上げる鍵になる。
失敗しても、チャレンジした自分を褒めて、その失敗を次にどう活かすかを考えよう。 - ものごとのプラス要素を見つけられるようにしよう
悩んだときに、プラスに捉えて心を立て直せるかどうか。
悩んだ数だけ思考が深くなり、その度にプラスに捉えられるようになれば、環境に左右されることなく、
自分の意思を持って進んでいくことができるようになる。 - ピンチはチャンスと捉えよ
ピンチな時こそ、大きく飛躍するチャンス。
追い詰められた経験こそが、後から大きく効いてくる。
第1章の感想
「同世代がやらないことをやれ」「どんどん打席にたて」など、20代のうちはとにかく行動量を多くすることが大切だと思われた章でした。
また「自分なりのセオリーをもて」というのが刺さりました。
これまで、本の著者のセオリーに対して「なるほど」と納得することしかしてきませんでしたが、自分でも同じようにセオリーを考えてみる必要があるのかと思わされました。
そこで実際、自分が考える「自分なりの人生がうまくいく秘訣」を整理してみました。
- 何事もプラスに捉える
- 感謝を忘れない
- 自分の中で大切にするものや価値観を明確にする
- 相手の価値観を受け入れる
- 世の為人の為になることを意識する
本を読むだけでなく、実際に本の中で言われていることを実行に移すことで、より本の内容が身についたように感じました。
第2章:20代のうちに”いい人”は卒業しなさい
第2章の要約
- 周りを見て手を挙げる人になるな
一人でビーチフラッグをすると考える。わざわざ周りを気にする必要はない。
あなたが手を挙げにくいと考えるなら、周りも手を挙げにくいはず。
そこから1抜けできるかどうかで、経験値は大きく変わる。自分の意思で手を挙げていこう。
自分の人生なのだから、主体性を持って自分の意思で行動していけばいい。 - 積極的に仕掛けていけ
待っているだけではいつまで経っても成功しない。
積極的に行動をして、リスクを覚悟して飛び込んでいくことで、自分の理想の姿に近づける。
自分の理想に近づけるかどうかは、自分自身の選択にかかっている。
自分に優しい環境は、今だけ見ればいいかもしれないが、力を失っていくことに等しい。
フットワークの軽い若いうちだからこそ、積極的に飛び込んで自分の理想を取りに行く力を身につけよう。 - 成功確率は打席の数に比例する
素振りだけしていても、球を打てることはない。
1回打席に立って、1回ホームランを打つのが難しいなら、ホームランを打てるようになるまで、100回でも1000回でも打席に立てばいい。その経験が次のホームランにも繋がる。 - 選り好みせずにやれることをやれ
自分の実力をつけることが、自分のやりたいことをやれる環境に近づくための秘訣。
世間はそんなに甘くない。 - 一流のメンタルを身につけよ
努力はいつか必ず何かしらの形で報われる。
何かに没頭して、必死になって頑張った経験は、他の人が諦めそうになった時に、自分だけが踏ん張れる力になる。 - 不安や焦りを捨てよ
やりたいことはそんなにすぐにはできない。まずは力を身につけよう。
また、やりたいことが見つからなくても、焦らず今と向き合えばいい。
30代を必要以上に意識しすぎなくていい。人生はもっと長い。
他人と比較しなくていい。自分の人生を生きればいい。 - まわりの期待にのまれるな
良い人になろうとしなくていい。
自分にとって必要なものを選び、自由にしていい。自分の人生なのだから。 - マイナスな人間関係を整理する
1人で進む覚悟を持つ。自分が掴みたい幸せのために、その人間関係が不要だと感じるのであれば、手放す意思決定をする必要がある。
自分が本当に大切したい人は誰なのかを考え、これから築こうとしている関係性は本当に必要なのかを考えて意思決定をする。
今いる場所が違うと思うなら、居場所を変えるのも1つの選択。 - 意思決定権を親に委ねるな
自分の人生だからこそ、自分で意思決定をする。
他人に自分の人生の責任を取ってもらうことはできない。自分の人生に責任を持つ。
親とは、1人の人間として接することが大事。
第2章の感想
この章では特に「選り好みせずやれることをやる」「やりたいことはそんなにすぐにはできないから、まずは力を身につける」という考え方が刺さりました。
就活で「自分はこんな仕事をしたい」と夢を膨らませ、いざ入社してみたら、最初に渡される仕事はやりたかった仕事とは遠い仕事だった、ということも20代のうちだとよくあることなのではないかと思います。
そんな時、長期スパンで物事を捉え、「今は実力をつける時期だ」と考え仕事に真っ直ぐ取り組めるかどうかが、腐らず前進できるかどうかの分かれ目なのかな、と改めて思わされた次第です。
第3章:必ず伸びる20代の学び方
第3章の要約
- いろいろな人の「在り方」を学ぶ
いろいろな人の在り方を学ぶことで、自分の軸を見つめ直して、さらに強くするだけでなく、
心が折れた時に立ち上がるための考え方を身につけることができる。
頑張っている人の影響を受けることで、行動意欲を高めることができる。 - 上司からたくさん学べ
良い上司との接触頻度を増やすことで、その影響を存分に受ける。
もし嫌な上司に出会った場合は、反面教師にして学びを得る。 - 「人生の師」を最低でも一人見つけよ
優しいだけでなく、大切なことを厳しく伝えてくれる人を師にする。
今理解できなくても、いつか理解できたときに自分にとって大きな存在になることもある。 - 歴史を学び、人間の本質を知る
時代が変わっても、人間の本質や大切なことは変わらない。
自分の魅力を高めるためには、「与える」人になれ。
大河ドラマを見ることで、人の心情を理解する。
出来事に注目するのではなく、その行動に至った心理を読む。 - 「座右の書」を10冊見つけよ
大好きな本は、3ヶ月の間に7回読め。
読んだ本の量ではなく、読んだ本の回数が重要。
自分に合った本を、繰り返し読んで自分の中に染み込ませていくことで、著者の伝える内容の本質を理解する。
第3章の感想
この章では特に「座右の書を見つけよ」という考え方が刺さりました。
ビジネスパーソンの読書というとなんとなく「たくさんの量の本を読めばいいのかな」と思っていました。
もちろん量を積むことも大切だと思いますが、量だけでなくやはり「質」も大事だよなと改めて思わされた次第です。
たくさん読むだけ読んで、数日経ったら中身は忘れているなどでは意味がないと思うので、「座右の書」にしたいと思う本を見つけたら、その本は特に何回も繰り返し読んで、自分の身に染み込ませるようにしたい、と思いました。
第4章:20代で身につけておきたい「人から可愛がられる力」
第4章の要約
- 年上に可愛がられる人になれ
同じ年代にこだわらず、年長者の立場を理解して、居場所をつくることで年上の立場をつくる。
上手く相談をし、上手く関わることで、チャンスが巡ってくる確率を上げる。 - 年上を動かす
話を聞くときは、頷きながらメモを取る。この聞き方ひとつで、勉強熱心で真面目な人だとわかる。
年上の方々と会う前には、できる限りその人について調べる。
楽しみな将来を感じさせ、口にした約束をしっかりと守ることで、期待される人になる。
また、覚えていてもらえるように、何度も話をして関係性を深めること。 - 周囲の人の思考に影響を受けやすいことを覚えておく
年齢を言い訳にしている人や愚痴ばかり言っている人には近づかない。 - 「人を見抜く力」を身につけよ
なるべく近づかないほうがいい人の特徴5選- (1)まわりにいる人が後ろ向き、もしくは損得重視な人ばかり
(2)会うたびにまわりの人がコロコロ変わる
(3)人によってわかりやすく態度を変える
(4)自分の過去の話やグチっぽい話ばかりをする
(5)いきなりいい話を持ってくる
- (1)まわりにいる人が後ろ向き、もしくは損得重視な人ばかり
- 人の気持ちがわからないエリートになるな
世の中にはいろいろな仕事やいろいろな人生がある。
労働者の気持ちがわからない人間にはなってはいけない。弱者への視点を失わずに、自分自身も立場を手放して、現場に飛び込むくらいの柔軟性を持つことが重要。 - 世界最強クラスの中にいることを知る
日本は、真面目な人が多く、仕事の丁寧さやきっちりとした働きは世界でもトップクラス。
先人が築き上げてきたものや歴史を馬鹿にするような言葉を言ってはいけない。私たちは、先人が築き上げてくれたものに生かされていると知ることが大事。
第4章の感想
この章では特に「年長者の立場を理解する」「話を聞くときは、頷きながらメモをとる」という考え方が刺さりました。
働いていると、「この上司・先輩とは馬が合わないな」とどうしても思ってしまうことがあると思います。
しかしそこで、あからさまにそれを態度に出してしまうようでは、社会人としてはまだまだだな、と今回改めて思わされました。
「可愛がられにいく」ことも、身に付けなければいけない一つの「スキル」であると捉え、それを愚直に行動に移していく必要がある、と感じた次第です。
最終章:20代を無難に生きるな
最終章の要約
- 逃げ出したくなるようなことがあって当たり前
20代は失敗だらけ。
落ち込むこともあるだろうが、その経験のおかげで成長することができる。 - 成長と成功しかないと思え
うまくいかないときは、成長期と捉えよ。
うまくいっていないときは学び、うまくいっているときは感謝する。
考え方ひとつで人生はうまくいく。 - 語る言葉の温度を大切にせよ
オリジナリティのある言葉で語れ。
描く未来を語る言葉に、自分の人生や思いが詰まったときに、オリジナル性が出てくる。
まずは強く願い、言葉にすることから始まる。 - いい目をして生きていけ
遠慮せずに大きく未来を描け。
大きな目標が目に光を灯すスイッチとなる。 - 一度は知床に行け
生きるということを教えてくれる場所。
自分の人生が終わるときに何を残すか、何を残したいかを考える時間を作る。
縦のきずなと横のきずなを大切にする。 - 「在り方」という芯をつくれ
自分の中で強く芯を持つことで、素早く決断ができるようになる。
自分の中でこれだけは守りたいというものを明確にし、土壇場を乗り越えられるようになれ。
最終章の感想
この章では特に「成長と成功しかないと思え」「いい目をして生きていけ」という考え方が刺さりました。
社会人として働き始めたうちは、成功することよりも失敗することの方が多く、心が折れそうになることが多いように思いますが、それらは全て「成長」に繋がっていると思うと、乗り越えられるように思いました。
また、自分は仕事をしている時や、電車に揺られて出勤している時など、「いい目」をすることができているだろうか、ということも改めて思わされました。
よく「死んだ魚の目をしたサラリーマン」ということが言われていると思いますが、自分はそうならないよう、意識的に心を引き締めたいなと思った次第です。
最後に
以上、「20代を無難に生きるな」の要約と感想をご紹介しました。
まとめると、
- 20代は、自分の生きる上での軸となる価値観を作ることが重要
- 20代で、自分にとって理想となる人生の基本姿勢を身につけること
以上が大事なのかな、と思います。
本記事を読み、この本に興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてくださいね!

新しい物事にチャレンジするのは、誰だって勇気がいることです。
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