この記事では、
- 「副業を始めるか迷っている」
- 「副業をやった人の話を実際に聞いてみたい」
という方に向けて、
- 副業を始めたきっかけ
- 副業をやって感じたメリット・デメリット
- 副業を始めるときの注意点
について、自分も同じように不安になったり挫折した経験を踏まえ、実体験ベースでお伝えします。

まるで1個上の先輩とサシ飲みに行ったかのように、「有益な情報が得られた」「心が少し軽くなった」「また明日から頑張ろう」、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。
1. 副業をはじめたきっかけ・目的

はじめに、自分自身が副業を始めようと思ったきっかけや、副業に取り組んだ目的をお伝えしますね。
自分は、以下の時間軸を3つに区切り、副業を始める目的を整理して、
新卒1年目から副業を始めました。
小さなきっかけだとしても、行動してみることで大きな変化を感じられる可能性があるので、
参考になると嬉しいです。
長期視点での目的
10年以上先の目標として、以下の2つを掲げていました。
- 経済的自由の達成
- パラレルワークの実現
ここで表現している経済的自由とは、仕事をせずとも、
生活に必要なお金を何かしらの方法で賄うことができる状態のことを指しています。
自分は、家庭環境の背景もあり、仕事の影響で家族との生活に制約がかかることを避けたいという気持ちが強くあります。
残業が強制されるような環境に身を置いて、その状況から脱する術もないような状況になってしまうと、
本当に自分が大切にしたい家族との時間が少なくなってしまいます。
そのため、自分が大切にしたいと思う人との時間を不自由なく作り出せるようにするためにも、
経済的自由を達成しておくことが、最高の保険になり得ると考えています。
経済的自由とは相反するようにも思えますが、
複数の企業で働くパラレルワークを将来的に実現したいという思いもあります。
理由としては、自分が共感する考え方や目指す姿に対して行動をしている企業に対して、
自分が持っている力を貸したいと思っています。
その際に、1つの会社に縛られるのではなく、複数の共感できる企業(またはコミュニティ等も含む)に対して、
貢献できるような働き方をしたいという思いから、パラレルワークという働き方を目指しています。
中期視点での目的
3~5年先の目標として、「事業を大きく推進できるようなスキルを身につける」という目標を掲げていました。
背景としては、本業での業績の低迷がありました。
なかなかサービスが売れない、新たなサービスが立ち上がらない、
会社の中は苦しい雰囲気が流れていました。
仕事は、大変な面もあるかもしれませんが、やりがいを感じながら、
イキイキと働けるような組織を増やしたいという思いがあったので、
このような状態をどうにかしたい、そんな力を身につけたいという気持ちでこの目標を設定していました。
短期視点での目的
目先1年の目標として、以下の2つを掲げていました。
- どの企業へ転職しても通用するビジネススキルを身につける
- 投資信託に入金するための資金を増やす
長期視点や中期視点での目的と接続する部分ではありますが、
自分が共感する思いを持つ企業の事業を推進していくことができる状態になるためには、
どの企業に行ったとしても、役に立つポータブルスキルを身につけることが重要だと思いました。
もちろん、業界特有の知識などは、自分の専門性を高めていくために、自然と身につけていくものだと思っていますが、
仮説思考や論理的思考、外部とのコミュニケーションや交渉、全体を俯瞰して整理する力などは、
どの企業に行っても、事業を進めていくうえで、必要となるスキルだと思います。
これらのスキルを読書などで学習することも大切ですが、
実践経験を増やすことで、身につけていきたいという気持ちがありました。
長期視点での目標である「経済的自由の達成」をするためには、
株式投資や不動産投資などの投資収益を十分に作っていく必要があるため、
元手となる資金をつくる必要があります。
しかし、新卒の収入では、そこまで大きな金額を投資に回すことはできないので、
早い段階から投資信託にある程度の入金していくためにも、
副業に取り組むという手段はとても有効だと感じていました。
実際にやった副業
お伝えした目的を達成するために、
自分は、「スタートアップとの業務委託契約による副業」をはじめることにしました。
前提として、自分の場合は本業で働いていても、組織に所属して働くことに対して苦痛に感じることはなかったので、
以下のような理由から、「スタートアップでの業務委託契約による副業」を選びました。
- パラレルワークの実現に向けた練習ができること(これを既にパラレルワークと言うのかもしれないが)
- 書籍で学んだビジネススキルをすぐに実践できる環境があること
- 事業の立ち上げから参画することで、事業を作っていく流れを知ることができること
どうやって、スタートアップでの業務委託契約の案件を探したかについては、
自分の場合はYOUTRUSTというサービスを用いて契約まで至りましたが、
YOUTRUSTというサービスについては別記事で詳しくお伝えできればと思います。
2. 副業をやって感じたメリット

ここからは、自分が副業に2年間取り組んだことで感じたメリットをお伝えします。
ありきたりな部分もあるかもしれませんが、リアルな経験についてもお伝えできればと思います。
スキルアップにつながった
どんな副業を選ぶかによりますが、新たな挑戦となる副業に取り組むことで、多くの学びを得ることができます。
自分の場合は、本業で営業職で以下のような業務をしていました。
- アプローチリストの作成
- アプローチリストからのアポイント獲得と商談化
- 商談を受注に向けて進めるための顧客情報の確認と提案資料の作成
- 案件の進捗管理
しかし、副業では、人事(採用担当)として、以下のようなことを任せてもらったため、
営業で得た知識やスキルを活かしながら、自分のスキルの幅を広げることにつながりました。
- 採用ターゲット選定と求人の中で候補者にとって魅力となるポイントの見せ方の設計
- 求職者獲得のための紹介会社の開拓と契約
- 求職者の選考状況管理
- 契約開始後のオンボーディング
- 毎月の稼働実績の確認と報酬明細配布の対応(紹介会社への支払いも含む)
また、スタートアップで一緒に働く人は、とても能力が高い方が多く、
考え方や情報の整理の仕方についても、学ばせていただく部分がとても多かったと感じています。
本業以外の職場環境を知ることができた
本業以外の職場で働く経験をすることができたこともとても大きなメリットだと感じています。
転職をするときに、「自分は他の会社でもやっていけるのか…」「他の会社に適応できるだろうか…」と
心配になることもあると思います。
副業をすることで、本業以外の会社の文化や働き方を知ることができたので、
今後の会社選びの際に、自分がどんな会社で働きたいと思うかの参考にすることができます。
また、自分の場合は、副業として契約していた会社から正社員の話を持ち掛けて頂き、
副業から正社員になるというお互いを理解した上で、より密な契約をすることができるという
Win-Winなあり方も今後は進んでいくんじゃないかなと思いました。
そのため、キャリアに悩んでいる方こそ、一度副業をやってみることで、
自分が社外でどこまで通用するのか、どういう会社であればやっていけそうかを体験してみるというのも、
今後のキャリア選びの参考にとても良いのではないかなと思います。
収入アップにつながった
稼働時間を指標とした報酬の企業との業務委託契約では、始めてすぐに収入に繋がるのもメリットの1つです。
成果報酬型の場合は、成果が出ない場合は報酬がないため、稼働時間と見合わない可能性もありますが、
稼働時間をベースとした場合には、必ず報酬が出るため、働く側としてはありがたいです。
副業にも、色々と種類があるので、最初は収入につながりにくくても、
やればやるほど、加速度的に収入が増えていくタイプの副業もあるので、
自分に合った副業を選ぶことが重要です。
自分の場合は、新卒1年目で副業を始めたため、本業の年収を時給換算して、
報酬を算出していたため、時給はそこまで高くはないですが、
アルバイトなどと比べると、より収入アップにつながったかなと思います。
自分が副業を始めた時は、時給1400円×週20時間の契約で、毎月112,000円の収入アップになりました。
3. 副業をやって感じたデメリット

自分が感じた副業のデメリットをお伝えします。
取り組む副業の内容によって、変わってくる部分もあると思いますが、
今回は自分が取り組んだ「企業との業務委託契約」という前提に立ってお伝えします。
確定申告が面倒
副業をはじめるということは、本業とは別で収入を得ることになります。
つまり、確定申告が必要となります。
所得が20万円以下の場合は、確定申告をしなくても良いという話がありますが、
それは所得税の話であり、住民税は別途申請が必要となるため、
基本的には確定申告は必要だと考えておくといいでしょう。
この確定申告の手続きも、初めてやる場合は、とても複雑に感じる可能性があります。
実際、自分の場合も、1年目は確定申告が面倒で締切ギリギリになるまで、見ないふりをしていました。(笑)
1度やってみると、2年目以降は1年に1度と言えど、なんとなく記憶に残っているので、
比較的スムーズに申請を終えることができました。
確定申告に触れてみたいという意味では、ふるさと納税でワンストップ特例制度を使わずに、
確定申告で申請をするということをやってみると、なんとなく感覚が掴めます。
確定申告のやり方については、Youtube等で発信している方がいるので、
発信されている方々の動画を見ながら、進めていくと迷いなくできると思います。
契約時間と実稼働時間に差が生じる場合がある
本業で残業が発生するのと同じように、副業でも時間ピッタリだけ働くというのは、なかなか難しいものです。
契約時間では、週20時間で契約していても、忙しいときは週25時間~30時間くらい働いたり、
その分を少し落ち着いた期間に調整したりと、バランスの調整が難しい場合があります。
時間で契約しているため、ドライに言えば時間ピッタリに終わらせて、あとはお任せしますでもいいのですが、
自分の場合は、スタートアップで副業をしていたため、自分が止まると企業の成長も止まるという状態にありました。
企業の成長を支えたいという思いも強かったため、柔軟に働きながら契約時間を多少超えても、
自分自身が成長を実感できている点と柔軟な働きやすさを保てる副業を選べていることから、
細かいお金の誤差は気にせずに頑張ろうという気持ちで取り組んでいました。
働いているのにその分のお金がもらえていないのは、ブラック企業だ!と思う方もいるかもしれませんが、
そういう方にとっては、自分のような働き方はデメリットのように感じる部分もあるかと思います。
自分の稼働時間に収入が左右される
稼働時間によって報酬が決まる場合は、当たり前ですが、自分が働かなければ収入は得られません。
副業の種類によっては、成果報酬型として、自分が働かなくとも、成果さえ上がれば報酬が得られるものや、
ブログやYoutubeのようなコンテンツを資産として蓄積していくタイプの副業では、
一度稼げるようになれば、自分が少し働かなくとも収入が得られる可能性があります。
やったらやった分だけ稼げるが、やらないと稼げないタイプの副業と、
稼働時間と報酬は比例しないが、積み重ねた資産で報酬が後に加速度的に上がる可能性がある副業の
どちらが良いかは人それぞれだと思うので、自分の副業に取り組む目的に応じて選択して頂くのが良いと思います。
4. 副業を始める際の注意点

副業に取り組む際には、注意しておく必要があることがいくつかあるため、お伝えしておきます。
この注意点をしっかりと認識しておかないと、「副業なんてやらなきゃ良かった…」と
後悔するきっかけになってしまうので、副業を始める前には、
お伝えした内容をクリアしているか確認するようにしましょう。
本業が疎かにならないようにする
副業を始めるということは、新たな活動に時間をかけるということです。
副業をやる時間の余裕を作っていない状態で副業を始めると、
睡眠時間をすり減らしたり、本業に集中できなくなったりします。
本業で成果が出せなくなるのは、本末転倒です。
本業で十分に成果を出し、収入アップをしていくとともに、
副業に取り組んで新たな収入源をつくるという順番で取り組むことをおススメします。
報酬の相場を知る
副業を始めようと思ったときに、気にして欲しいのは報酬の相場がどのくらいか知ることです。
ラクして多くのお金を稼ぐということは、基本的にできないと思った方が良いです。
世の中で多くの人がお金を稼ぐために一生懸命に学び、行動している中で、
簡単にお金を稼げていたら、誰も苦労はしません。
あまりにも高額な報酬が提示されているものに飛びつくことで、
犯罪に手を染めてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、報酬の一般的な相場を把握した上で、
相場よりも異常に報酬が高い場合は、何か秘密があると思った方がいいでしょう。
副業によって得られた報酬をすべて使い切らない
副業で稼いだお金は確定申告をし、翌年に税金を支払う必要があります。
そのため、稼いだお金を全て自分のものだと思い込み、使い切ってしまうと、
翌年の税金支払いの際に、支払が厳しくなる可能性があります。
もし副業で所得が発生しそうな場合は、1年でどのくらい稼げそうなのか、
自分の場合はどのくらいの税金が発生しそうかは、調べておくようにしましょう。
5. 副業選びのポイント

どんな副業に取り組めばいいのか迷ったときのために、
どのように副業を選べばいいのかについてもお伝えしておきます。
自分が取り組んだ「企業との業務委託契約」以外にもさまざまな副業がありますので、
自分に合った副業を選ぶようにしましょう。
①目的を定める
まずは、副業を始める目的を整理しましょう。
「なぜ副業をしたいのか?」を明確にしておくことで、副業探しをする際の判断基準ができます。
「本業以外に月5万円の収入を作りたい」「スキルアップを図り、キャリア形成の糧にしたい」など、
理由は人それぞれで構わないので、自分が納得できる目的や目標を定めることが重要です。
②副業に使うことができる時間を把握する
平日と休日で、自分がどのくらい副業の時間を作り出せそうかを把握しましょう。
1日のスケジュールを書き出して、なんとなくSNSを見ている時間やスマホゲームをしている時間がどのくらいあるかを
把握することで、自分が1日にどのくらいの時間を副業に充てることができるかが見えてきます。
③副業の種類とそれぞれの特徴を把握する
副業にどんな種類があるのか、また、それぞれの特徴を把握しましょう。
成果報酬型の副業もしくは、時間単価型の副業か、
まとめて時間を取る必要があるのか、もしくか、スキマ時間で十分に稼げるのかなど
どんな副業があるのかを知ることで、自分がどんな副業が合いそうかを考えることができます。
副業の始め方についてはこちらの記事でまとめていますので、
副業を始めたい!と思った方は、ぜひこちらも読んでみてください。
6. 最後に
副業を2年間やって感じたメリット・デメリットをまとめると、
- 副業には、スキルアップや収入アップ、本業以外の職場環境を知ることができるなどのメリットがある
- デメリットとしては、確定申告が手間、契約時間と実稼働時間に差が出てしまう場合がある、自分の稼働時間が収入に影響してしまうなどがある
となります。

新しい物事にチャレンジするのは、誰だって勇気がいることです。
自分の実体験が、少しでも皆さんの心を軽くしたり、背中をそっと押すものになることができたら嬉しいです。
このサイトでは、後輩を応援したいという気持ちで、
これからもさまざまな記事を執筆していきますので、ぜひご覧ください。

またこのブログでは、他にも副業について記事を執筆していますので、ぜひ併せてご覧ください。