この記事では、
- 「FP3級の勉強を始めるにあたって、短い期間で合格した人の勉強法を知りたい」
- 「FP3級の勉強が難しくて挫折しそうになっている」
という方に向けて、
- どんなツールを使ってどんなスケジュールで合格までに至ったのか
- 挫折しそうになった時はどう乗り越えたか
について、自分も同じように不安になったり挫折した経験を踏まえ、実体験ベースでお伝えします。

まるで1個上の先輩とサシ飲みに行ったかのように、「有益な情報が得られた」「心が少し軽くなった」「また明日から頑張ろう」、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。
1. FP3級合格までの一連の勉強の流れ

FP3級の勉強を始めてから試験に合格するまでの一連の流れを、使用したツール・スケジュールなどの実例を交えてご紹介します。
FP3級に限らず、資格取得や高校・大学受験など、何かを受験する際は、以下の流れで進めていくことが基本です。
- STEP1:試験範囲の内容を一通り理解する
- STEP2:問題集レベルの問題をすらすら解けるようになる
- STEP3:本番レベルの問題を解けるようになる
以下、上記STEPごとに、私がどんなテキスト・アプリ・ツール等を用いながら勉強を進めていったのか、具体的なスケジュールとともにお伝えしていきます。
STEP1:試験範囲の内容を一通り理解する
・約42時間
└内訳:「1日あたりの勉強時間:約2時間」×「3週間」
「ほんださん / 東大式FPチャンネル」とは、youtube上でFP試験の対策講座を無料で公開しているチャンネルです。
最短で合格するために、合格するために必要な要点をギュッと抑えて解説をしてくれています。
「なぜこのような制度になっているのか」という背景の説明から「覚えやすい語呂合わせ」含めて解説をしてくれるため、とてもわかりやすくおすすめです。
また私は、手元に紙の教材があった方が勉強が捗るタイプの人間だったため、「ほんださん / 東大式FPチャンネル」とコラボしている「FP3級合格のトリセツ速習テキスト」も購入して、そのテキストでも勉強をしていました。
また、動画やテキストで範囲を理解しておくと同時に、無料アプリでも軽く「問題ではどういった問われ方をするのか」「どういう問題形式で問題が出てくるのか」などあらかじめ把握しておくようにしました。
続いて実際のスケジュールとともに、具体的にどんな勉強方法で進めていったかをご紹介します。
FP試験は
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
の6分野に分かれています。
そこで1日1分野ずつ「ほんださん / 東大式FPチャンネル」の「【FP3級爆速講義】わずか9時間で試験範囲をインプット」講義動画を見る、ということをしていました。
そうするとちょうど6日で1周するペースになるのですが、私はこの時期並行して簿記2級の勉強も進めていたため「1週間で1周(1日分は予備日)」というペースで視聴をするようにしていました。
(※簿記2級の独学勉強方法については以下記事で別でまとめているため、ぜひ併せてご覧ください。)
「【FP3級爆速講義】わずか9時間で試験範囲をインプット」の動画は、1分野あたり1時間半〜2時間強程度。それを1.5倍速で見ていたので、1日だいたい1時間弱〜1時間半程度の視聴時間でした。
この時期私は産休に入っていたため、「家事が終わった後の休憩時間」「簿記2級の勉強の休憩時間」などの隙間時間に、動画をながら見していました。
1周目はとにかく「ながら見」で、メモなども一切取らず、「FP試験には分野が6つあるんだな〜」くらいの気持ちで、一通り範囲をさらっと認知することのみにとどめました。
布団に寝っ転がりながら見ていることも多かったです。
受講2周目からは、ほんださんの動画を見終わった後、「FP3級学科試験対策問題集」アプリで、その日受講した分野の「暗記/問題一覧」に一通り目を通し、軽く復習をするようにしていました。
受講2周目も「ながら見」で、1周目と同じくメモを取ることなどはしていませんでした。
受講3周目からは、ほんださんの動画を見終わった後、「FP3級合格のトリセツ速習テキスト」にも目を通し、より知識を体系化させて定着させることを目指しました。
ほんださんの動画は「最短合格のために要点をギュッとまとめた動画」になっているため、重要度が低い事項は説明が割愛されていることがあります。
私がFP3級を勉強する目的は、「お金についての最低限の知識をつけ、家計管理に役立たせる」というものであったため、FP3級の試験範囲となっているような基本的な事項はできる限り全てさらっておきたいという気持ちがあり、
そのため動画だけでなく、きちんとテキストでも勉強をするようにしていました。
以上が、私がSTEP1で行った勉強の内容とスケジュールになります。
何回も範囲をさらった分、短期で詰め込むよりもずっと、頭の深くに記憶が刻まれたように思います。
ただ個人的にFP3級は、「初見だと試験範囲の広さに挫折しかけるかもしれないが、試験に出てくるポイントは毎回似通っていて、慣れてくるとそんなに難易度が高くない試験」だと思っているので、
「FP3級に最短で効率良く合格する」ことだけを目的にするのであれば、動画を3周もしたり、動画に加えてテキストでも勉強をするというのは、コスパが悪く、やりすぎ感があるかもしれません。
人によると思うので、ぜひ参考までにとどめてください。
STEP2:問題集をすらすら解けるようになる
・約28時間
└内訳:「1日あたりの勉強時間:約2時間」×「2週間」
・FP3級合格のトリセツ速習テキスト
・FP3級合格のトリセツ速習問題集
・FP3級学科試験対策問題集(アプリ)
それでは以下、実際のスケジュールとともに、具体的にどんな勉強方法で進めていったかをご紹介します。
12月18日に簿記2級に合格したため、それ以降はFP3級の勉強に本格的に取り組むようになりました。
ただこの時期から今度は、子育てグッズの購入や引っ越しの準備などで忙しくなってきたため、引き続き「1週間で1周(1日分は予備日)」というペースを保ち勉強をするようにしていました。
またこの時期からは、ほんださんのyoutube動画は見ず、テキストと問題集・アプリだけで勉強をするようになりました。
流石にほんださんのyoutube動画を3周もすると試験範囲の大まかな内容はインプットでき、「ここから先はアウトプットをしないと意味がない」というフェーズに入ってくるため、
動画視聴にかけていた時間を問題集を解く時間に充てるようにした次第です。
流れとしては、
- まず「FP3級合格のトリセツ速習テキスト」を1分野分読み込む
- 次に「FP3級合格のトリセツ速習問題集」を1分野分解く
- 最後に「FP3級学科試験対策問題集」アプリでも1分野分問題を解く
という流れで勉強をしていました。上記を行うのに、大体1日あたり2時間程度かかっていました。
以上が、私がSTEP2で行った勉強の内容とスケジュールになります。
問題集・アプリを2周程度まわすと、試験でよく問われやすいポイントがわかってくるようになります。
「思ったよりも、基本的な問題ばかりが問われており、細かいことを聞いてくる問題はないんだな」という感覚を掴めるようになります。
STEP3:本番レベルの内容を解けるようになる
・約7時間
└内訳:「1日あたりの勉強時間:約1時間」×「1週間」
それでは以下、実際のスケジュールとともに、具体的にどんな勉強方法で進めていったかをご紹介します。
出産後は夫の実家に引っ越しをする予定となっていたため、この年末年始の時期は、1週間程度夫の実家に帰省をして、子供部屋の準備、親戚への顔出し・挨拶などを行っていました。
そのため1日の予定がかなり埋まっており、机に座って勉強をする時間を確保することはできなかったため、隙間時間にスマホでFP3級の過去問を解くだけの日々を送っていました。
1日1回分の過去問(学科・実技両方)を受けていたため、結果、1日あたり1時間程度かけて勉強をしていました。
年末年始はテストセンターが空いていなかったため、年明けの一番早い日程で予約を入れ、ネット試験を受験しに行きました。
結果無事、「学科:52 / 60点」「実技:90 / 100点」で合格することができました。
以上が、私がSTEP3で行った勉強の内容とスケジュールになります。
正直、初めて過去問を解いた際からすでに学科・実技ともに9割越えで得点が取れていたため、年末年始が被っていなかったらもう少し早く合格をすることができていたかもしれません。
余裕がある方は、私のペースよりも試験日を早めて計画を立ててみてもいいかもしれません。
2. 挫折しそうになった時、どう乗り越えたか

私も、妊娠による眠気や体のだるさなどがあり、何度も挫折しそうになりました。
そんな時にどんな気持ちで勉強を続けていたかをご紹介します。
乗り越え方①:どんな自分でありたいか、どんな自分になりたいかを常に問う
私は「youtubeやSNSをダラダラ眺めて時間を浪費し結果何も自分の手元には残っていない」という自分よりも、目標に向けて日々努力し、常にシャキッ・パリッとしている自分でありたいなと思っています。
ついついダラっとしてしまいそうになった時は、
「ここでダラっとした先に待っている未来・自分ってどうなってしまっているんだろう」
「このまま、ただぐちぐち日頃の出来事に文句を言う、そんな人間になってしまっていいのか」
など考え、自分を奮い立たせるようにしていました。
乗り越え方②:モチベで動かない。やると決めたことは淡々とやる。
これは社会人になってから身につけた考え方ですが、社会人は会社からお金をもらって働いている以上、その日の感情やモチベに関係なく、どんな時でもプロとして成果を残す必要があると思っています。
その考え方を引き継ぎ、FP3級の勉強についても「やると決めたことはやり切る。そこに感情を持ち込まない。」という考えで、どんなに感情が乗らなくても、テキストを開いて強制的に勉強を始める、というやり方をしていました。
よく「やる気を出してから勉強を始めるというより、勉強をしているうちに気持ちが乗ってきて(やる気が出てきて)勉強が続くようになる」のようなことが言われていると思いますが、実際私もその通りだと思います。
やる気に関係なくまずテキストを開く、勉強を強制的に始める、を最終的には自分に課すようにしていました。
3. 最後に
FP3級の勉強方法をまとめると
- STEP1:試験範囲の内容を一通り理解する
- STEP2:問題集レベルの問題をすらすら解けるようになる
- STEP3:本番レベルの問題を解けるようになる
となります。
STEP1〜STEP3までにかかった時間を合計すると、77時間程度になります。幸運にも、標準より少し早い時間で合格をすることができたのかなと思っています。
本記事の内容が、FP3級にチャレンジする人を少しでも勇気づけられるものになっていましたら嬉しいです。

新しい物事にチャレンジするのは、誰だって勇気がいることです。
自分の実体験が、少しでも皆さんの心を軽くしたり、背中をそっと押すものになることができたら嬉しいです。
このサイトでは、後輩を応援したいという気持ちで、これからもさまざまな記事を執筆していきますので、ぜひご覧ください。

またこのブログでは、他にもキャリア・資格取得について記事を執筆していますので、ぜひ併せてご覧ください。